JAZZジャズ名盤店

サークルはチックの当時のトリオ(ｂ：デイブ・ホランド、ds：バリー・アルトシェル)に、フリージャズの鬼才、アンソニー・ブラックストンが加わったグループで、結成当時は大きな話題になった。ブラックストンはアルトサックスを中心に演奏するマルチリード奏者で、現代音楽の影響を強く受けたコンセプチュアルなフリーミュージシャン。チックはフリーの時代でも、自身の感性の表現にこだわるリリカルなアーティストタイプ。水と油の２人であり、当然、グループは短期間で消滅することになる。

このアルバムは幻のグループといわれたサークルの、数少ない貴重な記録である。確かにここでもチックとブラックストンは水と油であるが、そのことが張りつめたような緊張感を生んでいる。とくにチックのピアノの微細な泡立ちのようなタッチは、メロディらしいメロディはなくても、このうえなく美しい。これはほぼ同時期に録音された、メロディにあふれた「Piano Improvisations Vol1,2」と、まったく同質のタッチである。チック・ファンにはぜひ聴いてほしい演奏だ。

とにかく迫力があって文句なく楽しいアルバムです。アンサンブルもさほど凝っているというわけではなく、御大ロバーノを引き立てて鼓舞しつつ、ただひたすら豪快にスイング。ソロも御大ロバーノ中心にたっぷり。ジャズを聴いたぞぉっ、という気持ちにさせてくれます。

ホーンセクションは聞いたことのない名前ばっかりですが、なんとテナーはロバーノを含めて３人。４曲目の「Good Bait」で３本のテナーのソロ聴き較べができます。でもやっぱり御大ロバーノがいちばん含蓄があって貫禄勝ち。平板、ワンパターンに流れる他２人を圧倒。

リズム隊に目を向けると、ジョン・ヒックスpはホントに趣味がいい。特にラスト「My Little Brown Book」のイントロのこぼれるような美しさよ。続くロバーノの高音ピアニッシモでのテーマ提示までのあたりはゾクゾクもの。
ロバーノ会心のライブ。
ジョー・ロバーノがアレンジも手がけたラージアンサンブルグループの、ライブ録音です。スタンダード中心の選曲。2001年度グラミー賞Best Large Jazz Ensemble Albumを受賞したスタジオ録音アルバム「52nd street Themes」とほぼ同メンバーのライブ盤、ですね。

とにかく迫力があって文句なく楽しいアルバムです。アンサンブルもさほど凝っているというわけではなく、御大ロバーノを引き立てて鼓舞しつつ、ただひたすら豪快にスイング。ソロも御大ロバーノ中心にたっぷり。ジャズを聴いたぞぉっ、という気持ちにさせてくれます。

ホーンセクションは聞いたことのない名前ばっかりですが、なんとテナーはロバーノを含めて３人。４曲目の「Good Bait」で３本のテナーのソロ聴き較べができます。でもやっぱり御大ロバーノがいちばん含蓄があって貫禄勝ち。平板、ワンパターンに流れる他２人を圧倒。

ドン自身も４つのバルブが付いた、微分音まで出せる変態トランペットを片手にバリバリ吹きまくっている。
とにかく楽しい。これが感想。
変拍子だの何だのと言っても、ストイックなところが全くなく、ノれる明るい音楽になっているのが、ドンの頭のいいところだ。

このアルバムでも、７拍子になった名曲「フリーダム・ジャズ・ダンズ」、愛らしい「セヴン・アップ」など、まるでサーカスに来たような楽しさ。