JAZZジャズ名盤店

ペトよ、永久に
「処女航海」で大海原へと漕ぎ出し、「Ａ列車…」で終点へと至る冒頭のメドレーは、４０分という長さにも関わらず、もっともっと聴いていたいという気にさせてくれる。文字通り、彼の息遣いまで伝わってくる生命力あふれる演奏が、とても印象的である。
一度でいいからナマで聴いてみたかった…と心の底から思わせるピアニストだ。
とにかく華麗
冒頭に40分ほどのメドレーが一気に続きます。ジャズのスタンダードから友人作の曲、自作のものまでさまざま。ペトルチアーニが思うままに緩急自在に弾く演奏に釘付けになります。あー、こういうのが「本物のスイング」っていうんだなぁと思わされる。とにかく華麗で、まさに音楽が生きていてそれ自体が雄弁に語っているよう。
メインストリームジャズ
このひとのピアノを聴くとかならず胸をぎゅっとしめつけられる。それはなぜだかわからないが、大音量で聴くと、ミッシェルが小さい肉体にもかかわらず、ピアノの鍵盤を押し込んで演奏しているのがわかる。

全身全霊を注ぎ込んでピアノにコミットしていたのが痛々しい程に伝わる。華麗なスィングは体をはって生み出されていたのだ。ピアノに魂を吹き込むことに成功しているサンプル。肉体的なハンディーを感じさせない渾身のライブ。１０点中９点